学芸員という生き物について

博物館で生業を立ててる人のはなし。

何をどうしよう

ヒラノ教授の論文必勝法 教科書が教えてくれない裏事情 (中公新書ラクレ)

諸事情により自分の業績リストを作成する必要が出てきたが、そういえばここ数年をまとめ切れていなかったことを思い出し焦っている。数年というと簡単に聞こえるが、割と転職というかそういうのを繰り返しているので(ええい全部非常勤勤務だとか有期雇用勤務だから契約切れたらそこで終わりなの!)自分が何してきたっけな?と思い出せないことの方が多い気がする。最近は論文も研究もグダグダなので人に見せられたものではないが、数年前に書いたやつ、しかも専門分野以外の場所でやった仕事とかが抜けていたので慌てて追記したのであった。業績と呼んでいいのかどうか分からないが、まあ名前出てるから載せてもいいだろう。

たぶん。

面白いのは、そういう業績のことを思い出せばその時の情景というか、どういう生活してたか、とか、業績以外のことの方も並々と思い出されること。あの時は納豆ご飯でしのいでたなあ、キャベツだけのお好み焼きだったなあ、なんて。貧乏話くらいしか出てこないけど、今思えばなんか楽しかったんだよね。そのころ。当時はしんどいなあ、結果も出ねえし怒られるし、なんかもうやだなあって思っていたけど、それでも本が読めるしいろいろできたことが楽しかった気がする。まあでも「思い出は美化される」てやつなのかもしれないけど。

それにしても、無理矢理にでも論文とか報告とかそういうもの書かないとダメだということが身に染みてよーくわかった。展示関係の経験値がたまってもあんまり意味がないというか、いやまあこれはこれで必要なんだけど、それに追加する分としての書いたものも必要なわけで。定期的にアプトプットしていかないとだめだわ。この2年ほど何も書けてないし。ちょっとこれマズイな。自分でも焦っているものの次のテーマがなかなか見つからない。「令和以降は白紙!」てことだけは避けたい。これから取り掛かるか。

 

でも何をどうしよう。学生並みの状況に戻ってしまった。悲しい。