学芸員という生き物について

博物館で生業を立ててる人のはなし。

それを「成果」にするんじゃねえ

担当展覧会が終わってホッとしながら後始末を進めているんだけど(関係各所へのお礼メールとかその辺)、間髪入れずに始まる次の展覧会がぜんぜん用意できていないようでひじょーに驚いている。

あ、担当者はわたしじゃないですよ。さすがに1年間ほぼすべての大型展覧会を担当してきたらいい加減にくたびれるってものです。

まあ驚いているというよりもあきれているという言葉の方が正しいか。「驚いている」ポーズをとっている、の方が適切かもね。とにかく「まだ全然できていない」状態にもかかわらず、担当者がべらべらと喋りまくる。うるさい。ほかの同僚がパネル原稿の校正を担当者のかわりにやっているのに、なんやかんやでひたすらしゃべる。当然作業進まないし、終わりが見えてこない。

…自分な、1年で1本しか展覧会しなくていいのにな、なんで毎回そんなにギリギリなわけ?んで、なんで辞めないわけ?と喉まで出かかってるけど言わない。もう関わったらこちらがバカを見るだけなので何も言わないのが一番であろう。ノータッチ。しかし同じ事務室にいるだけでイライラしてくるしうるさくて仕事にならないので何回も事務室出たりしている。しかも向こうの同僚がどういうわけかすごく協力的でなあ…一人でやらせたらいいのに。

世の中にはこれで自分の成果としてカウントしている人間もいるので真面目にやっていくのが嫌になったりもする世界だ。