学芸員という生き物について

博物館で生業を立ててる人のはなし。

トライやるウィークがどうにか終わった

兵庫県下で行われるトライやるウィークがどうにか終わりました。自治体によって時期も違うから受け入れ側はちょっと困る。なんせ1年に2回、計8日間はこの行事で拘束されるからね。人が多いところでやることが多い館ならまだしも、人が少ないとこなうえに担当する展覧会の準備期間に差し掛かってくるから正直言ってしんどい部分が大きすぎます。中学生たちを家に帰してちょっと休憩入れたらもう午後3時半、そこからその日の仕事をまとめて片付けていくので、できるものとそうでないものが分かれてしまって、結局週末にまとめて片付けているような状況です。過去3年間計6回ほどやりましたけど、毎回こんな感じになってしまうからひどいものです。

中学生も、やる気のある子とそうでない子の差が顕著だし、4日間で変わるといえば変わるけど、消極的選択肢で当館を選んだ子たちは成長すらしないこともあって、「いったい何のためにトライやる受け入れてんだろ」って思ったりします。あとはこの時期の中学生はまだまだ子供っぽいけど、男子は特に子供だなあと。女子はちょっとずつ大人な感じになってきていて、騒いでる男子を白い目で見たりしていたのが印象的でした。自分もそうだったのかなと思うとちょっとへこみます。

だいたい、博物館の仕事に対して中学生だけでなく、中学校の先生にもあまりよく知られてなかったりするから、写真撮影を求められるときに「もっと絵になる仕事ないですかね?」とか言われるし。大人向け博物館の仕事講座をやらなきゃならんのか、しかも学校教員向けのをと思うのですが需要あるかな。ものすごく地味な仕事ばかりですよ、アンケートの集計とかそういうのも仕事ですよっていうの、やりたいっていう人いるんかな。で、今各学校から渡された「トライやるアンケート」に回答しているところ。いろいろ思うことあって回答してるけど改善されることあるのかな。毎回同じようなこと書いてる気がするけど。もうちょっと地味な仕事に対しても光が当たるようなものにして欲しいなと思います。

「トライやる・ウイーク」で子供が変わる (21世紀型授業づくり)

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