学芸員という生き物について

博物館で生業を立ててる人のはなし。

ワークショップ案を作るの、大変

子どもとミュージアム 学校で使えるミュージアム活用ガイド

次年度向けのワークショップ案をちまちま作っているのだが、単なるイベントに終始してしまいそうで個人的に嫌なのである。はっきり言おう、気に入らん。

博物館で何かしらのワークショップをするのであれば、それなりに「そうだったのか!」的な、?が!になるようなものをしたいのだけれど、そこまで求められていないのが現状。単なる工作イベントとなっちゃってるから、それをどうにか軌道修正したいのがわたしの最近の野望。

美術系で多いのかな、絵をかいたり立体物を使ったり。そういうのができる美術館であればまだいいんだが、勤務館は美術作品が常時見られるような場所ではないし、常設展示は歴史系だからそれに見合うワークショップやればいいんだけど、そういうのだとあんまり歓迎されない。特に小さい子を持つ親御さんたちからは。

あとは夏休みの宿題になりそうな、というのも大きいかもしれない。そういうのありなの?って思うけど(だいたい家でどうにかこうにか工作して持って行った系人間なので)、今はそれもOKなんだ時代は変わったなあ。なのでそういうリクエストにもこたえられるようなものをと考えているんだけどなかなかねぇ。

そこまで考えてやはり最初の感想に行きあたって堂々巡りを繰り返すだけ。もうちょっと自分に博物館の運営に口出しができる権力というか、そういうのがあればもっといろいろできそうな気がするんだが、ないものはないのでどうしようもない。

 

そんな小さなストレスを毎日抱えている今日この頃だわ。