学芸員という生き物について

博物館で生業を立ててる人のはなし。

資料写真、自分で撮らないの?

何かね、図録に載せる写真を学芸員が撮らないで、外注するところがあるらしい。プロの写真家さんにお願いするんだとか。

そうなのかある意味一番の楽しみみたいなところあるんだけど、そういうのも外に出すのか。

確かにプロにお任せすればいい写真できるけど。

お金がないところで働いてきた身としては別世界過ぎてうらやましくて泣きたくなる。

自分で撮らなきゃならないから、ライティングとか絞りとか、要するにブツ撮りについて勉強したよ。どのくらい絞ればレンズの歪みが少なくなるとか、どのレンズ使えば適切に撮れるかとか。どの角度からどのくらいの照明を当ててやればいい具合に写るのかとか。あれは大変だったなあ、でも楽しかったし資料の意外な一面を見つけることが出来て勉強になったわ。

ああいうのを外注してしまうのかじゃあ学芸員は何のためにいるんだよ、とも思う。せっかく、資料と対峙できる場面なのにね。

 

資料写真、いつかはD750で撮りたいわ…。