学芸員という生き物について

博物館で生業を立ててる人のはなし。

手を加えるのであれば

最初から書いてくれよと思う。

あ、新聞記事の話ね。紙面の一か所に記事を書いてくれって言われて書いて出したらだいたい手を加えられてんのね。変な体言止めとかそういうのに変えられてて気持ち悪い。「新聞フォーマット」とでもいうのかな、そういう文章に変えられているからすごくやる気なくすよね。

なんつーかね、そういうのばっかりで骨が折れる。もう書かないぞと思うけど仕事だから書かなきゃならないし、書いたら書いたでこちらの意図と微妙に違うニュアンスにされているし、の繰り返しでこちらが消耗ばかりしてしまう。

正直なところくたびれてしまった。

次からは誰か書いてくれないかな。

展示台を数えよう

館内にある展示台を数えるので半日終わってしまった。

斜台とかそういうのをひとつひとつ採寸して量を数えて記録する、という作業。楽なように見えて地味に数が多くて大変だった。だいたい、なんで先代・先々代の学芸員は数えて一覧化していなかったのかとぶつぶつ言ってても仕方がない。自分が担当だとしてもそれ嫌な作業だし今日も渋々やったようなもんだし

結論:リスト化と写真化は大事。ちゃんと写真撮って貼り付けないとわかんない。自分らの代だけじゃなくて次の世代にも引き継いでいく資料を作っていくの大事。

どういうわけか知らないけど、そういう引き継ぎ資料っての作らない人が多いなあ。作る暇も無く辞めているんだろうか。まあその辺の詳しいことは知らないけど。

研究紀要ができた、のはいいのだけれど

研究紀要ができた。できたのはいいんだけど、正直自分の書いたものは論文というよりも単なる研究ノート的な扱いをしてほしい内容なので、それを論文として掲載するのってどうなのよって、ひとりもにょもにょしている。

だってさあ、今回時間なかったうえに書くだけの余力なかったんだもん。

とかいう言い訳。ああ研究者にあるまじき態度。

締め切りが定まっているならそれに向けて日々書いていけばいいのに、それをしないからこうなるわけで。逆に言えばできないからこそ、今の自分があるわけか。そりゃ毎日課題に向き合って研究できていればまともなところに就職できているよね。あたりまえだけど。

これどこに配布されるんかな自分でもあんまり読みたくないひどい出来だから配布しないでほしいんだけどそうもいかないだろうし。

ああもっとまともなものを書けるようになりたい

なぜあなたは論文が書けないのか?

なぜあなたは論文が書けないのか?

 

 

金にならない仕事はしたくない、けど

そういうコザコザとした金にならない仕事のほうがたくさん回ってくる。学会の庶務とかそういうの。

しかも無料でやらなきゃならないのに完璧を求められるから、こっちとしてはたまったもんじゃない。

「次につながるよ」と言われ続けて数年経ったけど、次につながった試しがない。

要するに、こういう業界によくある「体の良いただ働き要員」がほしいだけなのである。学会組織の先生方は。

 

あーもうね、どうにかならんかね。ほんとにね。

 

採用試験、一次は通ったけど

まずは一次試験の書類審査を通過したらしい。

ああよかった…というか、提出した自分の業績一覧が昨年からほとんどアップデートされてなくてすごく悲しい。やはり毎年一つは何かしら発表とか、論文書いたりとか、そういうのをしないとダメだわと改めて強く感じた次第。よくまああれで通ったなと自分でも思うよ、正直言って。

日々の精進、これ大切だわな。

二次の筆記が別日、合格者はその場で発表、その後最終面接という流れらしい。筆記なしで面接だったらよかったのに。まー面接も割と苦手だけど、筆記の2時間拘束されるってのも結構しんどい。

何はともあれ、このチャンスをものにしなければ。時間少ないけど勉強しよう。

ICOM大会、盛り上がってないね

わたしのまわりだけかもしれないけど、ICOMのことで盛り上がってない。そもそもICOMって何?みたいな雰囲気だ。

今年京都でICOMの国際大会があるんだけど、何ができて何ができないのかいまいち見えてこない。大会事務局の人たちくらいしか盛り上がってないように見えてならない。

京都大阪方面はまあそこそこ盛り上がってるっぽいけど、そこからちょっと外れたら「は?何それ?」とかいうレベル。関東方面は知らないけど、国立館が何かしらするんでしょ、たぶん。

何より京都大会あるから何かしよう!みたいな話、勤務館で全く出ないもん。セッションあるからどうする?参加する?とか、一緒に行って勉強するぞとか勉強してこいとか、そういう話が同僚とか上司から出ない。

わたしからすればいいのかもしれないけど、その分じゃあ仕事はどうなる?抜けたところを誰かフォローできる?っていう話になって返り討ちにあったので話をやめるしかない。たぶんだけど、そういう学芸員多いんじゃないだろうか。

この大会を日本で開催して、博物館の環境というかそういうのが大きく変わるのだろうかそもそも論だけど、学芸員の参加が気軽にできない時点で日本のシステム的な面でのダメさを露呈してるよね。

 

もっとも、海外の状況も知らないでうだうだこういう風に言ってるわけだけど。

 

できれば大会当日に参加してみたいけど、休み取っていけるかどうか。ちょうど夏の展示の時期と重なってる可能性が高いんだよね。せっかくの大会なのになあ…